HSPであるあなたは、恋愛をこじらせていませんか?
うまくいきそうになると恐くなって自ら避けてしまう
相手にあわせすぎて恋愛に疲れてしまった
デートに誘えずにいる自分をずっと責めている・・・
HSPの恋愛は、とっても複雑でやっかいなもの。
HSPがしあわせな恋愛を手に入れるには、特徴を理解するのが近道です!
この記事では、HSPの恋愛の主な特徴8つを紹介しています。
- 激しく恋に落ちる
- 理想のタイプにこだわりがある
- お手軽な恋愛は苦手
- 異性に対して不信感や恐怖を抱きやすい
- 慎重になるあまり恋が進展しない
- 気質の違う相手のことを誤解しやすい
- 尽くしすぎて恋愛に疲れてしまう
- 不毛な愛にはまりがち
さぁ、自分の恋愛の傾向を知ってしあわせになりましょう!
※これらの特徴にすべて当てはまるかもしれないし、ピンとこないかもしれません。けれどもひとつとして同じ恋愛が存在しないように、人それぞれ千差万別です。あくまでも目安としてご認識ください。
1.HSPは激しく恋に落ちる
恋に落ちる、それも激しい恋に。
なんてドラマチックなんでしょう!
しかしHSPのあなたは、興奮とともに不安も感じていることでしょう。
「私が調査したところ、HSPは非HSPよりもずっと激しく恋に落ちるようだ。
~略~
激しく恋に落ち、同時にそれを恐れる。
それはHSPが、恋のつむぎ出す感情の深さと複雑さに惹かれるけれど、この深さと複雑さがもたらす予測のつかない成り行きに不安を覚えるからだ。」~エレイン・N. アーロン著『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。』P,139より引用~
HSPは相手の一挙手一投足から感情を察するため、ますます想いをつのらせたり、打ちのめされたりと、非HSPの何倍も恋の渦に激しく飲み込まれてしまいます。
「もちろん非HSPも同じように恋愛に高揚したり混乱したりすることがあるだろうが、
おしなべてHSPのほうがもっと魂が強く揺り動かされるような経験をしているようだ」~エレイン・N. アーロン著『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。』P,31より引用~
HSPは普段は穏やかで安定した日常を好むため、恋に落ちるとその激しさのあまり自分を見失ってしまうかのように感じるかもしれません。
それほど、HSPにとって恋愛は深く激しく圧倒的なものなのです。
2.HSPは理想のタイプにこだわりがある
HSPは無意識のうちに人の内面をよく観察しているものです。
それが好きな相手となれば、なおさらのことでしょう。
「HSPにはものごとを振り返る傾向があるので、自分が求めている人について
かなり入念な考えをもっているだろう。
また微妙なことに気づくという特性から、人の外的、内的特性についてより多くのことに気づく。」~エレイン・N. アーロン著『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。』P,145より引用~」
HSPはお手軽な恋愛は好まない傾向にあるので、相手がどういった人間なのか、その本質に想いを馳せているものです。
本人に直接たずねるのではなく、得意の観察眼で読み取っていく点が非HSPとの大きな違いでしょう。
レストランの店員やお年寄りへの接し方、トラブルの対応の仕方や社会問題への関心など、チェックポイントは人それぞれ、多岐にわたります。
また、無意識のうちに自分を受け入れてくれそうか、尊敬できる人間性かと相手を精査している面もあります。
このように自分なりの理想のタイプがあり、基準をクリアしてやっと恋愛がスタートとなるのです。
といっても、片思いをつのらせていく…、のですが。
3.HSPはお手軽な恋愛は苦手
HSPは恋愛にかぎらず、何事も良心的で倫理的な選択をしなければならないと思っています。
そのため、うわべだけのお手軽な恋愛には興味がありません。
駆け引きをゲームのように楽しむことも苦手です。
恋にうつつを抜かすのではなく、もっと真剣に魂から愛を求めているのです。
「HSPは長期的な恋愛関係にこそ偉大なる深みが存在すると考え、それを求める傾向が強い。あるいは変化を好まないから、安定した恋愛関係を求めることもある。」
~エレイン・N. アーロン著『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。』より引用~
シーズンごとに恋人が変わるような恋愛は、きっとしたいとも思わないでしょう。
HSPの考える恋愛とは、もっと純粋で深みのあるものなのです。
高級車に乗ることや週末ごとに開催されるパーティーよりも、愛するパートナーとの時間を大切にしたいと考えるのです。
4.HSPは異性に対して不信感や恐怖などを抱きやすい
HSPにとっての恋愛とは、先にも述べたように真剣で真面目にとりかかるべき偉大なものです。
HSPは何事にも慎重なため、すぐに腹の内を明かしたり本当の自分を明かすようなリスクの高いことは避ける傾向があります。
「私にとって親密さとは、相手に対して本当の自分の姿を見せることである。
その瞬間に真実である自分の考え、気持ち、身体的自己を相手に見せること。
お返しに相手は真実の姿をあなたに見せる。
これはお互いに信頼していなければできないことだ。
つまり親密さとは正直さであり、信頼によって許されるものである。」~エレイン・N. アーロン著『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。』P,100より引用~
親密になりたいと想いつつも、本来の自分をさらけ出して相手との関係性がダメになった時のことを考えると、恐怖のあまり一定のレベル以上は心を開かないようにカギをかけてしまったりします。
5.HSPは慎重になるあまり恋が進展しない
HSPは石橋をたたいて渡るかどうか、足を止めて熟考するほど慎重といえるでしょう。
中には臆病者と揶揄する声もありますが、HSPは非HSPよりも敏感に外的刺激をうけとりダメージを受けやすいので、自分の感覚にしたがった方が得策でしょう。
事前に対象となるものがどういった刺激があり、どれほどのダメージを受けそうか、対処できるものなのか考える作戦タイムが必要なのです。
「HSPである私たちは行動を起こす前にそれにともなう危険を十分に考慮するように生まれついている。
他人と親密になることはたしかに「危険」をともなうーー相手を失ったり、裏切られたり、捨てられたり、利用されたり、コントロールされたり。
~略~
実際にはHSPが親密さに足を踏み入れる前に躊躇したくなる理由は十二分にある。」~エレイン・N. アーロン著『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。』P,95より引用~
恋愛という捉え所のない、それでいて自分のすべてを振り回してくる得体の知れないものを相手に、尻込みしてしまうのは当然のことと言えるでしょう。
HSPは想いをよせる相手がいても、肉食系のように狩りに行くことはありません。むしろ恐怖に近い感覚でしょう。
ゆっくり時間をかけてすすめていくのです(そのため、HSP同士の恋愛はとても時間がかかります)。
6.HSPは気質の違う相手のことを誤解しやすい
気質がちがう者同士が恋に落ちる場合、お互いが自分には無いものを持った補い合える関係であることが惹かれる要因となります。
この関係も尊重しあっているうちはいいのですが、悲しいかな年月を重ねていくうちに、ささいな相違点が失望やいらだちの原因となってしまうことがあります。
HSPは他の人よりも早く神経の最適レベルを超えてしまう。
そのまま相手に合わせてがんばったり、神経の高ぶりすぎを無視したりすると、やがて相手への恨みになる。
あるいは、逆にパートナーの欲求を無視し、今度は相手の恨みを買ってしまう。~エレイン・N. アーロン著『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。』P,50より引用~
HSPは気質のちがう相手のことを(特に非HSPですが)、誤解しやすい面があります。
自分の感覚の鋭さをスタンダードとしてしまうと、相手が単純でガサツな人と思えてくるかもしれません。
けれども、私たちHSPの繊細で鋭敏な感覚は長所であり、短所でもあります。
敏感さを相手の「あら探し」に使ってしまっては、良い結果はうまれないでしょう。
持ちつ持たれつの関係で、あたたかいまなざしを持って見つめていたいものです。
7.HSPは尽くしすぎて恋愛に疲れてしまう
HSPは相手の気持ちをくみ取ることが得意なため、つい相手の望んでいることをやってしまうものです。
HSPはとても気のつくやさしい面があるため、幼い頃から他人の世話をする役割が身にしみついていることでしょう。
男女ともにすべてのHSPは、他人がなにを感じているか、なにを欲し、必要としているかを感じ取りやすい。
また、その欲求や必要を満たせないとどうなるかもわかってしまう。
~略~
そしてあなたは相手の気分の悪さに影響されてしまう。
そのためあなたは、相手だけでなく自分のためにも、相手が欲しているものをすべて与えようとする。~エレイン・N. アーロン著『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。』P,84より引用~
好きな相手が望んでいることとなれば、先回りしてやってあげたくなってしまうものです。
けれども時間とともに、「相手のニーズに答えなくてはいけない」、と感じることが面倒になってくるもの事実でしょう。
恋愛は主従関係でありませんし、尽くすことが当然となってしまうとつらいものですよね。
尽くしすぎてボロボロになって疲れてしまう、という恋愛を繰り返しているHSPの深層心理には、自己肯定感の低さなどさまざまな要因がからんでいます。
「自分は生身の恋人から大切にされる価値のある人間であると信じることも大切だ」
~エレイン・N. アーロン著『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。』P,153より引用~
と、エレイン博士はおっしゃっていますよ!
8.HSPは不毛な愛にはまりがち
HSPはなぜか、自ら「報われない恋愛」に身を投じてしまうことがあります。
パートナーのいる相手であったり、何か問題を抱えている一筋縄ではいかない相手を選んでしまうのです。
HSPは「収拾不能な」愛にはまりがちである。
無意識はいつも意識を尊重するわけではないので、誰がフリーだとか、自分に興味があるといった実際的な問題を無視することがある。
微妙なサインに気づくあなたは、相手は意識レベルではあなたに興味はないと知っていても、無意識での興味のサインに気づき、いずれ興味をもたれるだろうと期待してしまう。~エレイン・N. アーロン著『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。』より引用~
また、親密になるのが恐いあまり、成就しない恋愛をあえて自分で選んでいる、とも述べられています。
HSPは精神的に傷をかかえていたり、問題のある人の強力なニーズを察知してしまい、後先かまわず助けたいと思ってしまう面があります。
自分がどうにかしなければ、と義務感から身をささげてしまうのです。
けれどもあなたがカウンセラーや医者でない場合、専門家にまかせた方が得策といえるでしょう。
やさしさのあまり情に溺れてしまっては元も子もありません。
冷静にひくべき一線は決めてくださいね。
まとめ
いかがでしたか、HSPの恋愛の特徴は? あなたにもあてはまりましたか?
おさらいとして、最後にまとめておきます。
- 激しく恋に落ちる
- 理想のタイプにこだわりがある
- お手軽な恋愛は苦手
- 異性に対して不信感や恐怖を抱きやすい
- 慎重になるあまり恋が進展しない
- 気質の違う相手のことを誤解しやすい
- 尽くしすぎて恋愛に疲れてしまう
- 不毛な愛にはまりがち
ちょっとややこしかったり、こじらせていたりと、あまりいい事が書かれていなかったのでがっかりした方もいるかもしれませんね。
けれども、しあわせな恋愛を手に入れるためには、HSPならではの特徴をよく理解しておく必要があります。
気質は変えられないけれども、気をつけて対応を変えれば現状は好転していきます。
自分やパートナーにもっと寛容になるためのヒントにしてみてください。
どうか、その持ち前の繊細さをいい方向に活かして、あなたらしいしあわせな恋愛を手に入れてください!